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植田 靖章 独占インタビュー

名前植田 靖章
うえだ せいしょう
出身地北海道旭川市
生年月日1983年11月27日
主な担当番組– AbemaPrime
世界が驚いたニッポン!
– スゴ〜イデスネ!!視察団
– たけしのニッポンのミカタ!
など

アンケートへの回答をもとにインタビュー取材

Q:放送作家になったきっかけは?

・フラフラしていたとき、ひねりだした“やりたいこと”が構成作家だった。

・ひかり荘というネット配信サービスのスタッフをしていた時、
 出演者として現場に来ていた、勝木友香に挨拶したこと。

・その後、サラリーマンをしながら、勝木の手伝いをしていた時に、
 東日本大震災を経験、「人生なにが起きるかわからない」と思い、
 構成作家の収入だけで、生活をはじめたこと。


 フラフラしてたっていうのは、何歳の頃の話ですか?

 もともと、18歳の時にワーキングホリデーと語学留学で、2年間ロンドンにいました。20歳の時に日本に帰ってきて、神奈川の工場で働いていたんです。その時に「本当に自分がやりたい仕事は何か?」って考えて…それで元々興味があったテレビの仕事が出来ないかなと思って、色々な制作会社の面接に行きました。

 ロンドンに行ったのは、どういう経緯だったんですか?

 抽選でビザが当たったんです。

 抽選ですか?

 現在のことは知りませんが、当時、イギリスのワーホリ1次試験は、
抽選でした。応募ハガキを送って、当選して、朝の8時くらいに、英国大使館から電話が来たんです。「1次試験に合格しました。英国大使館で2次試験の面接を行いますので、いつにしますか?」って。

 それで、ロンドンではどのような生活をしていたんですか?

 働きもしましたが、遊んでもいましたよ。イギリスは、酒もタバコも18歳から法律で大丈夫ですし。本当に、毎日が刺激的でしたよ。当時のイギリスは、今と違って、世界中から人々を受け入れていた寛容な国でした。いろんな国の人間が集まってきて、価値観や考え方、感性もごちゃごちゃになっていて、何でもありな、自由な雰囲気が好きでしたね。

 今につながっていることはありますか?

 多様な価値観を受容できることは、間違いなくその影響です。それと、ニュースで中東情勢や、ヨーロッパなどの国際情勢は、頻繁に特集されていたので、嫌でも知識が身につきました。BBCのテレビ番組もおもしろかったですね。

 それで帰国後、フラフラして、今度はテレビ業界に入ってみようと?

 そうです。それで採用してくれた制作会社でADを始めたんです。当時、ヨシモトが「ひかり荘」というインターネットテレビを、やっていたんですけど、そこでADをやっていた時に、のちの師匠になる勝木と出会ったんですよ。
   
 勝木友香さんですよね?美人放送作家として有名な方ですね。ぼくはお会いしたことないですけど。

 その時に勇気を振り絞って、はじめて挨拶するときに、勝木に「作家になりたいです!」と言ったら、ちょうどアシスタントみたいなのを探していたタイミングだったらしくて、出会った日から、勝木のもとで働かせてもらうことになったんです。

 それですぐにADを辞めたんですか?
 
 ADは辞めましたけど、すぐには生活できないので、その後、運送会社で働きながら、勝木のアシスタントみたいなことをしていたんです。そして、震災をきっかけに本当にやりたいことに集中しようと思って、勝木に「放送作家1本でやりたいです」と伝えました。それを受けて勝木が担当していたBS朝日の「極上空間」という番組に、リサーチとして入れていただきました。

 なるほど。では、構成作家としての初仕事は何ですか?

 今も続いていますけど、テレビ東京の「たけしのニッポンのミカタ」です。今35歳ですけど、「ニッポンのミカタ」に入れていただいたのは、28歳の時ですね。だから放送作家としての歴は全然浅いです。

 勝木さんとは師弟関係なわけですよね?

 そうですね。
   
 どの程度、仕事について教えてもらいました?手取り足取りって感じですか?

 放送作家としてのノウハウは番組に入れてもらって、ディレクターさんとかに教わっていった感じですけど、この業界の基礎的な部分は勝木に色々教わりました。「リサーチで大宅文庫というところに行く」とか。国会図書館とか、女性の本が置いてあるお茶の水図書館とか。

 若手放送作家がリサーチで通うところですね(笑)1~2年目の頃は、ぼくも1日国会図書館で過ごしたりしてました。他に教わったことは?

 あとは「宿題のフォントは丸文字ゴシックで」とかですかね(笑)

 テレビ界全体かどうかは分からないですけど、バラエティの会議ではよく言われているやつですね。「宿題とか台本は丸ゴシックで書くと面白く見える」っていう(笑)「明朝はつまらなく見える」とか言いますけど、ぼくはあんまりピンと来てないんですけどね(笑)