
名前 | 今井 太郎 いまい たろう |
出身地 | 兵庫県 |
生年月日 | 1983年 |
主な担当番組 | – あらびき団 – バナナサンド – チャンスの時間 など |
【取材後記】
僕は1つの競技を突きつめてきたアスリートの体を見るのが好きだ。
アスリートは皆同じような筋肉質な体に見えて、よく見ると競技によって筋肉のつき方が異なる。
水泳選手は泳ぐための筋肉、ボクサーは殴るための筋肉、マラソン選手は長く走るための筋肉、といったように。
長年に渡って1つのことを突きつめてきた人間の肉体は芸術作品のようにすら見えてしまう。
これは一般的な仕事にも当てはまると思っていて、1つのことを突き詰めてきた人間の脳の筋肉みたいなものはあると思う。
今井さんからは長年コントと向き合ってきたゆえのアスリートのような雰囲気を感じた。
「自分はこれで生きていくんで」という確固たるものを持つ人間の自信とか、
「自分はこれしか出来ないんで」という人間の謙虚さとか、
「自分はこれが好きなんで」という人間の充実感とか。
言葉の端々から色んなことを感じてしまった。
そして、コントやお笑いを突き詰めてきた人間ならではの「それが周りからどう見られるか?」を察知する筋肉も異様に発達している今井さん。
それだけに今回の取材後記はなかなかに時間がかかった。
「こう書いたら今井さんはどう思うのか?」「こんなことを書いてもいいものか?」
そんな自問自答をいつもよりも多めに繰り返してしまった。
実は、事前アンケートの「プロフィール欄に記載したいこと」の項目に今井さんはこんなことを書いていた。
『深田さんは良いように書いてくれると思うので実際の僕はインタビューの3割減の人間です』
この記事と取材後記、僕はありのままを書いたつもりですけど。
今井さん的には3割増しでしょうか??