名前長崎 周成
ながさき しゅうせい
出身地兵庫県神戸市東灘区出身
生年月日 1991年6月30日
主な担当番組– フワちゃんTV
– アオハルTV
– ZIP!
– サムライバスターズ など

Q:今まで自分が通した中でベストな企画は??

・「勝負の夏」

Q:ディレクターやプロデューサーにアピールしたいことは?

IP化を考えるのが得意だと思います

YouTubeについての知識・現場感覚はあるほうだと思います

・調理師免許持っています(モテたくて取ったけど無意味でした)


深田 長崎さんといえば、フワちゃんのYouTubeも当ててるし、YouTubeに詳しい作家というイメージがありますが、入口は何だったんですか?

長崎 今から5年前くらいにご縁あってユーチューバーを抱える会社に呼ばれてYouTubeの企画を考えていたんですね。今でこそ僕はYouTubeが大好きなんですが、最初は正直ユーチューバーの動画を面白いと思えませんでした。ですが「東海オンエアという面白いユーチューバーがいるよ」っておすすめされて見たら面白くて、企画が。そこからYouTubeも面白いと思えるようになっていって。その時期にフワちゃんと出会ったんです。

深田 なんか運命的な匂いがする導入ですね。

長崎 フワちゃんとは共通の知人を介して知り合った友達だったんですけど、ちょうどフワちゃんもコンビを解散したばかりでとりあえずピンで活動をしていて。何か一緒にやりたいなと思っていた時に「フワちゃん×YouTube」を思いついて。うわー、いける!いける!これは!ってなりました(笑)。それで「YouTubeやらない?」って提案したら、2つ返事で「やるやるー!」って(笑)。

深田 イメージのまんまですね(笑)。当然、最初からうまくいったわけではないですもんね?

長崎 そうですね。2018年に始めたんですが当時YouTuber自体がまだまだ民意を得ていない感じがあって。そんな中のYouTubeだったんで周囲からはわりと白い目で見られましたね。「成功しない」って言い切られたこともありました(笑)。チャンネル開設後もけっこう長い間、ただただ赤字でやってましたよ。フワちゃんは借金まみれだったし、僕も業界の端っこにいる若手作家。カメラとか、編集用のPCとか、予想以上にお金かかっちゃって。フワちゃん、機材とかすぐ壊すんですよ(笑)。

深田 何がきっかけで火がついたんですか?

長崎 僕の中では3回きっかけがあったと思っているんですけど、1回目がセブ島留学の動画。「海外旅ロケ」というフワちゃんの最大の強みを出せた動画。2回目が指原莉乃さんにツイッターで「フワちゃんTV面白い」とつぶやいてもらったこと。3回目があやなんという人気女性ユーチューバーの方に知ってもらって、あやなんさんのチャンネルに出演させてもらったんですね。その後、女性ユーチューバーの運動会という企画があって、それにフワちゃんが呼ばれたことでグッと火がついた感じですね。世間的には指原さんのツイートで火がついたイメージだと思いますが、YouTube的にはあやなんさんに知ってもらったことが1番大きかったと思います。

深田 ユーチューバーのサクセスストーリーも面白いですね。僕、あまり賢くないんでよく分かってないですけど、アンケートに書いているIP化っていうのは「どうマネタイズするか?」みたいなことですかね?

長崎 マネタイズも含めてそのコンテンツを「どう波及させるか?」みたいな意味ですね。同じYouTubeをやるのでも、それをどう波及させていくか?その先に何があるのか?を考えるのは好きですし、得意なのかなと思います。枝葉に分かれて連鎖していく感じですね。YouTubeをやるってことが動画の企画を考えるのではなく自分をメディア化してプランニングするということでもあるのかなと。目の前の動画収益を優先したり、がむしゃらに面白いと思う企画を投げるのではなくストーリーを作っていく。その先に結果的に、IP化がある感じですね。ある意味、長期的な目線で運営していく経営者としての脳を使っているのかもしれません。

深田 なるほど。YouTubeをやってきたことで長崎さんはそういうことを考える脳も磨かれてきたってことですね。フワちゃんのチャンネルをがっちりやってきたことでの強みは大きいですか?

長崎 そうですね。ゼロから自分たちで作り上げた経験は大きいのかもしれません。YouTubeの知識が豊富な人はたくさんいると思うんですけど、制作者として現場の中でガッチリやってきて、培ってきた独自の感覚を持っているという自負はあるつもりです。例えば、テレビでは街ブラとかで歩く演者を前方から撮る「ドリーバック」という手法がよく使われていますけど、YouTubeって演者と視聴者が同じ目線の方が反応がいいんですよ。だからドリーバックで撮るのは良くないんです。あくまで今のYouTubeでは、ですけど。こういうのは自分がカメラを回して、視聴者の反応と向き合ってきたから分かる感覚だと思うので。

深田 なるほど。

長崎 海外ロケでは数回死にかけましたけどね(笑)。巨大な滝から飛び降りたり、銃声が鳴り響く町で宿泊したり、ストリートチルドレンに刃物をつきつけられたり。たぶんYouTubeしなかったら、体験してないことだなぁと。改めてディレクターさんの偉大さを肌で感じました。