名前堀江 B面
ほりえびーめん
出身地愛知県名古屋市
生年月日1980年12月14日
主な担当番組 – 笑ってはいけないシリーズ
– ニノさん
– ワラッチャオ!
– フットンダ
など

Q:仕事を始めてから1番衝撃を受けた放送作家は?

中野俊成さん

Q:自分がディレクターだったら放送作家は誰を呼ぶ?

デーブ八坂

Q:仕事を始めてから1番衝撃を受けたディレクターは?

池田哲也さん


 中野さんとお仕事されていたのは何の番組ですか?

 「フットンダ」ですね。僕は1番下っ端の作家としてこの番組の立ち上げから参加させていただいたんですけど、立ち上げの頃、会議が行き詰っていたんですよ。

 と言いますと?

 ダジャレをテーマにした内容で企画が通ったものの、元の企画書の内容のままやってしまうと「ボキャブラ」との差別化が出来ていないんじゃないか?という話になって。それで改めて作家陣に「ダジャレの番組」というコンセプトは生かしたうえで、企画を考えてきてくれとなったんですね。

 番組の立ち上げの時はたまにそういうことになりますよね。

 それで僕が宿題で出した「ダジャレ大喜利」という企画に、中野さんが引っかかってくれて「これは番組に出来るよ」とおっしゃってくださったんですね。

 お~。

 先ほども言いましたけど、その時の僕って会議で1番下っ端の作家なんですよ。今思うと、そんな1番下っ端の宿題をチョイスして、そんな風に言えるっていうことがまず凄いと思うんですよね。

 はい。

 そこから中野さんが「番組タイトルもダジャレにしよう」とおっしゃって「フットンダ」というタイトルになって、さらに「大喜利が面白かったらタイトルにちなんで布団が吹っ飛ぶ」というシステムを考えられて。一気に番組のビジュアルがイメージ出来たんですよね。行き詰っていた番組の形が、中野さんによってたった1時間で出来上がっていったんです。

 すごいですね。

 宿題が拾われた瞬間は「ほら、やっぱり俺面白いじゃん!」とか、生意気にも思ってたんですけど、その小さな企画の種から、見る見るうちに番組を作り上げていく中野さんの仕事を見て「これが放送作家の仕事なんだ!」と衝撃を受けましたね。企画の種を拾い上げる選球眼、タイトルのワードセンス、システムを考える発想力、構成力や演出力、それらをたった1時間で目の当たりにして、「これは俺には出来ないな」と思いましたね。1時間前の生意気な態度から急変しました(笑)その時の僕は「作家って面白いことを考えて出せばいいんでしょ?」ぐらいに思っていたんですけど、そうじゃないんだなと。

 これは切れ味のいいエピソードですね。さすが中野さんですね(笑)デーブ八坂さんはライセンスさんの座付き作家として、直属の後輩ですよね?

 そうですね。このアンケートに書いたのは「自分がディレクターなら」というのを想像したときに、僕はおそらく自分でちゃんとゴールを決めたい演出家だと思うんです。だから、いいパスを出してくれるミッドフィルダーが欲しいと思うんですけど、そう考えた時に八坂は優秀なミッドフィルダーですからね。

 僕も八坂さんはわりと近い関係ではあるのでめちゃくちゃ分かります。僕は八坂さんの後輩ですけど、先輩の立場から見ても、やはりそう思われますか?

 そうですね。やっぱり八坂の愚直さとか、テレビを愛する気持ちとか、先輩を慕う姿勢は凄いなと思いますね。こいつは何があっても裏切らずに慕ってくれるなって感じがしますから(笑)

 そうですよね。

 一緒にライセンスさんのネタを作っていた時も、会議で決めたことを八坂に紙にまとめてもらっていたんですけど、彼の「まとめる力」はやっぱり凄かったですよ。それに当時は八坂もテレビの仕事でリサーチをたくさんやっていて、忙しかったはずなんですけど、打ち合わせをしたその日のうちに資料にまとめて送ってきてましたからね。自分がゴールを決めたい人間にとってはかなり優秀なミッドフィルダーですよ(笑)

 そして、ディレクターの池田さんも僕はお仕事させてもらったことがあるのでどんな人か存じ上げています。まあ天才と言っていいような人ですよね。どこでお仕事されたんですか?

 フジテレビの「ふくらむスクラム!!」という番組です。

 あ~、あの番組、B面さん担当されていたんですね。

 さっきの話じゃないですけど、池田さんはまさに自分でゴールを決められるディレクターですよね。僕も若い頃からお笑いに関わらせていただいていますけど、お笑いって特殊技能なんですよね。お笑いが出来る人って本当に一握りだと思うんですよ。

 はい。

 池田さんは芸人よりも作家よりも、お笑いのアイデアがある人だなって思いましたね。こんなことを言うのもおこがましいですけど、今まで出会ったディレクターで、自分よりお笑いのアイデアがあるなって思った人は、今のところ池田さんだけですね。

 へ~、凄い。

 だから、お笑いディレクターを探している人は、これを見て是非池田さんにオファーしてもらいたいですね(笑)僕なんかより池田さんを呼ぶといいですよ(笑)