名前興津 豪乃
おきつ ひでのり
出身地千葉県
生年月日1975年5月22日
主な担当番組– ロンドンハーツ
– 和風総本家
– 家、ついて行ってイイですか?
– 水曜日のダウンタウン

Q:仕事を始めてから1番衝撃を受けた放送作家は?

危機感を伴う衝撃として、北本かつらさん


田 これは僕は前に興津さんから雑談で聞いたことありますね。

津 かつらさんは僕の1個上なんですけど、もうね、若手時代にあんな人が同世代で同じ会議にいるの、たまったもんじゃなかったですよ(笑)

田 僕からしたら10歳ぐらい先輩なんで、危機感みたいな感覚はないですけど、確かに同世代にかつらさんがいたら嫌ですね(笑)

津 まさに僕が会議で全然しゃべれない事で悩んでいた時期に、初めて会議でご一緒したんですけど、たくさんの大人がいる会議で、20代前半なのに誰よりもしゃべるし、一番笑い獲ってましたからね。この人は緊張というネジがぶっ壊れてしまっているのかと

田 えー、凄いですね!

津 しかも、大人たちからのイジられの返しで盛り上げてるってだけじゃなくて、ちゃんとネタ案とか台本が面白いうえでのそれですからね。本当に衝撃というかとんでもない危機感を覚えました。だからと言って、かつらさんのようなキャラになれるワケじゃないから、自分はしゃべれない分、振られた台本とかナレーションをしっかりやるしかない、最低限の仕事ができるようにならなきゃと。そういう意識は若手の頃にかつらさんを見てしまったからっていう部分が強いかもしれないです。

田 若手放送作家が会議でしゃべれなくて悩むのはあるあるですけど、興津さんが会議でしゃべれるようになるためにしたことってありますか?

津 こればっかりは勇気の問題というか、努力で何とかなるものではないので、それこそ、しゃべれない分、台本とかナレーションを頑張ろうっていう感じでした。あと、若手作家でしゃべれなくて悩んでいる方がいるとしたら「年齢が上がってディレクターさんが同世代とか年下になってきたら、自然としゃべれるようになりますよ」って言ってあげたいです。そんなに心配しなくてもいいんじゃないかなと思います。もちろん、若手の頃でもしゃべった方がいいに決まってるんですけど。

田 その言葉は励まされる人はいっぱいいると思いますね。他に同世代の放送作家で印象に残っている方っていますか?

津 僕は「リンカーン」に途中から呼んでもらったんですけど、大井洋一さんにも衝撃を受けましたね。企画は面白いし、メンタルも強いし。大井さんは僕より年下なので、これまた強い危機感を覚えました。先輩ならまだ「まあキャリアがあるし」みたいな自分の中での言い訳はできますけど、年下となるといよいよそうは言ってられないぞ、という(笑)

田 そうですよね。興津さんが企画を考える時や会議で発言する時に、こだわっていることとかありますか?

津 うーん、こだわりとかはそんなに無いですかね。やっぱり演出家に求められたことをやるのが放送作家だと思っていますし、「こういう番組は俺はやらない」みたいなのも無いですし。強いて言うなら、「こういうのをやったら数字が獲れる」みたいな傾向の分析だけで、番組作りをするのはちょっとなぁぐらいですかね。

田 これ、僕ずっと聞いてみたかったんですけど、興津さんって宿題でちょっと非現実的だなと思うような、失礼な言い方かもしれないですけど、くだらないネタ案をちょこちょこ紛らせている印象があるんですけど、あれは何か意図されてます?

津 非現実的なのは良くない!しかも、それなりのキャリアなのに(笑)いや、でもそれは「ただただ他でやっていないことをやりたい」というだけですよ(笑)「どうだ尖ってるだろ?」とか「俺のセンスを見せつけてやるぜ!」みたいな気持ちではないです(笑)そこは、酒井健作さんの影響が強いかと思います。僕は健作さんから「トリビア」に呼んで頂いているんですが、健作さんは会議でよく「他でやってることやってもしょうがないじゃん」ってことをおっしゃってたんですよ。とにかく「トリビア」は他の番組でやってないことをやろう、
という意識が強いチームだったので、その影響で僕もそういう考えが強いのかもしれないです。

田 すごくいい話ですね(笑)なんか変な質問してすみません(笑)