名前小林 仁
こばやし ひとし
出身地京都市
生年月日1971年2月28日
主な担当番組– 明石家電視台
– ごぶごぶ
– あさパラ!
– 真夜中市場
など

Q:今まで自分が通した中でベストな企画は?

「ロケみつ」の中の「関西縦断ブログ旅」「桃太郎ドミノ」
「見参!アルチュン」
「女の子宣言!アゲぽよTV」
「オカンの息子に会いたい!」

Q:ディレクターやプロデューサーにアピールしたいことは?

●関西の演芸・芸人に詳しい。

●地方局大好き!地方局での仕事大歓迎!
名古屋・広島・北海道でレギュラーやっています。
地方局の皆さん!「作家は高そう」「作家の使い方がわからない」
そんな皆さんにこそ体験して頂きたいです!無料で様々な相談に乗ります!

●低予算番組深夜を数多くやってきた!
今も関西で活動していますので超低予算の番組はいくつもやってきました
低予算は低予算を武器にした番組作りをすれば話題の番組は出来ます!

●ハイヒール(女漫才師)に詳しい!
ダウンタウンさんの高須さんに当たるのが
ハイヒールさんの私です。何でも聞いてください!
不慣れな番組の出演時の相談など
ハイヒールさんの為になるので無償でやります!


 アンケートに書かれているハイヒールさんとは、どうやって知り合われたんですか?

 「テレビのツボ」をやっていた20代前半の頃に、ラジオ大阪でハイヒールさん出演の朝の帯番組の仕事を東野が取ってきてくれて、その木曜日に配属され、そこで知り合いました。ラジオってテレビよりも演者さんと作家が距離が近くなるんで、そこで気に入ってくださったらしく、ラジオをやってる頃に、たまたまハイヒールさんのメインMCのテレビ番組が2本立ち上がったので、距離の近い作家という立場で両番組にお2人から推薦して頂きました。その2番組「真夜中市場」と「あさパラ!」が23年目で今も尚、続いているので長い付き合いです。

 けっこう仲良くされているんですか?

 お2人共にお世話になっていますが、特にモモコさんとは仲良くさせていただいていまして、2人で食事も行きますし、かつてはモモコさんの家族スキー旅行にご一緒させて頂いたこともあります。不思議な感覚でしたけど。

 それはかなりの関係性ですね。ハイヒールさんが番組をやられるときは必ずお呼びがかかるんですか?

 「必ず」ではないですけど、特番も含めてお呼びがかかることは多いですね。ありがたいです。

 他に関係性のある芸人さんはいらっしゃいますか?

 ハイヒールさんほどではないんですが、バッファロー吾郎さんとは長年、大喜利ライブの「ダイナマイト関西」をやってましたし、ますだおかださんとはデビューの頃のラジオからの関係ですし、友近さんとも長い付き合いになってますね。

 友近さんとの出会いは?

 バッファロー吾郎さん主催のライブを担当してたんですが、友近さんにはまだ全く売れていない時に出てもらって、そこでネタを見て「女性でこんな所を突くネタをする人がいるんだ!」って、衝撃を受けたんですよ。

 けっこう色んな人が、売れる前から友近さんのこと評価されてましたもんね。

 今もお世話になっている放送作家の大先輩のかわら長介さんが、若い頃に、デビュー間もない時期のさんまさんを見て衝撃を受けて、年下のさんまさんに挨拶に行って「一緒に何かをやらせてください!」と直訴したというエピソードがあるんです。

 へぇ~、かわら長介さんのその話は初めて聞きました。僕、そういう話、好きなんですよ。

 「いつか作家としてそんな日が来るのかな〜?」と思ってはいたんですが、友近さんのネタを見た時に「コレがその日か!」と思って、そのライブの打ち上げ終わりに、勇気出して挨拶したんです(笑)「はじめまして。とても面白かったです。何か手伝わせてください」って。それで連絡先を交換してもらいましたね。

 それからはどうされたんですか?

 番組の企画とかコーナーを考える時には、友近さんが活きて面白くなりそうな企画を考えて、それが通ったら「ちょうど、この企画に合う『友近』っていう面白い若手芸人の子がいまして・・・」ってディレクターに言ってキャスティングしてもらったりしました。友近さんが歌が上手過ぎるっていうのが面白かったので、当時から担当してる「オールザッツ漫才」で、歌ウマ芸人のコーナーを考えて、まだまだ無名だったけど出てもらえました。絶対に売れるって信じてたので名古屋の局にも推薦しました。結果、名古屋で友近さんがメインMCの番組が10年以上たった今も続いていたりして、とにかく「友近」という芸人を色々な人に知ってもらいたい!という動きをしてましたね。

 他に無名の頃に見た芸人さんで、「この人は絶対売れるな」って思った人って誰ですか?

 いや〜数々見てきましたけど、「絶対に売れる!」って確信持てたのは少なかったですよ。そもそも僕が「何が売れるか?」を分かってないし。面白い!は分かりますが、売れるのはまた別の要素が必要ですもんね。ケンドーコバヤシさんも、くっきー!さんも、千鳥さんも無名の頃から知ってますし、その頃から皆さん面白かったですけど、東京でこんなに売れるとは思わなかったですね。僕が面白いと思う芸人さんは、なんか「男臭い系」なんで、皆、ビジュアル面的には売れなさそうな人ばっかりでしたねぇ。

 あ~、そんなもんなんですね。

 最近でいうと霜降り明星のせいやクンは、最初会った時には“明るくて楽しい大学生”って感じで、ま、実際に大学生だったんですけど。芸人さんから愛されていたから「劇場では人気が出るだろうな〜」とは思っていましたけど、東京でこんなに売れるとは思わなかったですよ。正直、“明るくて楽しい大学生”で終わると思ってましたから(笑)あ!ネタ見て「これはハネるな!」って思ったのでいうと、8.6秒バズーカーですね。初めて見た時に「これはオリラジみたいな感じで行くわ!」って思いましたけど。

 あ~、やっぱりあのネタは初見でそう思われましたか。あと、小林さんはけっこう地方局でお仕事されてますよね?

 そうですね。

 大阪にはそういう作家さんが多いんですか?

 他の作家さんの仕事を全部把握してるわけじゃないですが、これは大阪でも僕が特殊なんだと思いますね。これだけ全国の色々な地方局で仕事をさせてもらっている放送作家は僕だけなんじゃないか?と思ってます(笑)

 東京にいる作家からしたら名古屋とか大阪の番組をやって、隔週とかで地方に行く感じ、憧れるんですよね~(笑)地方局で番組をやりたいというのは、具体的にどういう気持ちなんですか?

 縁がつながって、名古屋には20年くらい、広島には15年くらい、北海道は今年からお世話になってるんですが、やっぱり番組の予算って広告費なんで、東京より大阪は少ないですし、大阪よりは名古屋、名古屋よりは広島・・・って少ないんですよね。予算が少ないってことは、関わるスタッフの人数も少ないですし、そもそも番組も少ない。情報番組はあってもバラエティー番組は少ない。少ないってことは、それだけテクニックやノウハウも必然的に知らないのが当然になるんですよ。ただ、能力や熱意のあるテレビマンは、本当に沢山いらっしゃるんです。「やり方はわからないけど、何か面白いことをやりたいんだ!」って方がいらっしゃいます。だったら「僕で良ければお手伝いしますよ!」って気持ちです。幸い、大阪では数々の低予算番組をやってきましたし、地方局ならではの悩みも数多く対面し、乗り越えてきました。役に立てるアイディアも割と持ってるつもりですし、地方のやる気のあるディレクターさんのパワーを僕の知ってる知恵で後押しさせて頂きたい!と思っています。

 地方局から「水曜どうでしょう」や「ゴリパラ見聞録」みたいな番組も生まれていますもんね。

 そうなんです!今やTVerとかで地方の番組が簡単に全国で見られる時代ですし、大化け出来る可能性は昔より遥かにありますからね。大阪で「ロケみつ」って番組を担当していたんですが、まさに低予算で始めたんですが、上手く火が付きまして、どんどんと地方番販が決まって、ほぼほぼ日本全国で見られる状況になったんで「面白いモノを作れば、地域とか予算とか関係ない!」っていう実体験があるので、余計に地方に携わりたいんですよ。「諦めるのは早いです!」って、「地方の強みがあるんです!」って、言いたいんです。もうノーギャラでもいいのでやらせてください!って感じです。

 小林さんのキャリアでその熱量は凄いですね。ノーギャラでもいいって。

 そもそも、地方には「番組作りに放送作家を入れる」という仕組みがないですし、元から雇う予算もないんです。地方じゃ、今も作家なんていなくても番組は作れていますから、作家は「要らないもの」なんですよ。だけど、ウォシュレットみたいなもんで無くても大丈夫だけど、体感したらこんなに良かった!って感じると思うので、まずは試してほしいんです。急に全く知らない大阪の作家が地方局に行って「アイディア出すからギャラよこせ!」みたいなのはおかしいと思うんです。小さなネジ工場の人がトヨタに「うちのネジ、1度使ってみてください。あ、お金は貰いますけど」って言っても「は?」じゃないですか。タダでいいんでお試ししてもらって、それでイヤなら僕に価値がなかったって事なんで。

 なるほど、分かりやすいです(笑)具体的にどんなイメージなんですか?

 例えば、現状の番組を見て、改善案や新提案なんていくらでもします。OA見て感想や改善点を言うのは作家の大事な仕事の1つだと思うのですが、地方は客観的に番組の感想を言う立場の人が少ないので意外な点を指摘出来ますし、刺激にもなると思うんで体感して頂きたいですね。