

名前 | 谷田 彰吾 たにだ しょうご |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
生年月日 | 1980年6月3日 |
主な担当番組 | – 中田敦彦のYouTube大学 – まふまふの『ひきこもりでも◯◯したい!』 – 青春高校3年C組 など |
Q:仕事を始めてから1番衝撃を受けた放送作家は?
大井洋一さん
乃木坂46のバラエティ番組でご一緒させて頂いたんですが、出してる企画がクレイジーで、こんな人がいるならバラエティで戦うのはやめようと決めた。
Q:自分がディレクターだったら放送作家は誰を呼ぶ?
大井洋一さん
矢野了平さん
福田卓也さん
カツオさん
興津豪乃さん
竹村武司さん
自分がディレクターだったら、放送作家はアイデア力で選ぶと思う。
心配性なので多めに呼びたいです。。。
Q:仕事を始めてから1番衝撃を受けたディレクターは?
・佐久間宣行さん
基本的に自分でほとんどのアイデアが出せる方なので「作家必要?」と思う時がある。あと、こんなにエピソードトークが上手いサラリーマンいないと思う。
・菊野浩樹さん
50になろうかというおじさんが、ドキュメンタリーのプレビュー中に本気でボロボロ泣く。番組作りへの情熱がハンパじゃない。だからついていきたくなる。
・亀田剛さん
とにかく怖い。でも、めちゃくちゃおもしろい。仕事へのプライドが強烈で、自分の言葉に責任をもって言い切る姿を尊敬している。あと、オシャレ。
Q:テレビ史上、最高の企画だと思うのは?
・プロ野球戦力外通告
自分が携わってる番組で恐縮ですが、クビになった真っ最中の人をドキュメントの刺身の状態で出す番組ってものすごいと思う。
・水曜日のダウンタウン「モンスターハウス」
オフラインイベントをからめて話題化し、ツイート数世界一を取ったのはスゴイ!これからのテレビに必要なのは、こういう掛け算だと思う。
深田 大井洋一さんとやられていたのは、日テレの「NOGIBINGO!」ですよね?
谷田 そうです。それまでぼくはバラエティ番組をそんなにやったことがなくて、大井さんともそこで初めてご一緒させてもらったんですが、とにかく出す企画がぶっ飛んでいるというか、ぼくが考える企画案とは発想が全く違うものばかりだったんですよ。宿題を読むだけで演出の人が爆笑するような。覚えているのだと「ダメージジーンズこすり選手権」とか。なんで乃木坂が?って思ったけど、想像したらくだらなくて笑っちゃう。「これがバラエティの最前線の人の発想なのか~」「自分には絶対にこういうアイデアは考えられないな」と思いましたね。その時に、そういうバラエティセンスで勝負するのは諦めよう、と、はっきりと踏ん切りがつきましたね(笑)ぼくってそういうバラエティコンプレックスみたいなのがあるんですよ。
深田 そうなんですか!?青春高校の会議での立ち振る舞いを見てたら、とてもコンプレックスとかある人に見えないですけど(笑)コンプレックスある人がそんな「実家帰れ」って書かれた帽子被って、会議来れないでしょ?(笑)
谷田 いや、このファッションは好きでやってるだけで、コンプレックスの塊ですよ(笑)作家でいうと、カツオさんとか木南さんが同世代なんですけど、2人に対してはコンプレックスしかないですよ(笑)
深田 すみません、勝手に谷田さんって、ただただ楽しく生きてらっしゃる人だと思ってました(笑)
谷田 それは失礼ですね(笑)ぼくは繊細です!
深田 あと「ディレクターだったら放送作家は誰を呼ぶか?」の項目で、たくさん挙げられてますけど、これは?
谷田 やっぱり放送作家って発想が面白くあるべきだと思うので、そう思う方たちですね。といっても、カツオさん、興津さん、竹村さんは、お仕事したことないんですけど(笑)やられている番組を見ていて、きっとすごい発想の持ち主なんだろうな~ということで書かせていただきました。
深田 ディレクターでテレ東の佐久間さんを書かれてますが、初めて仕事をしたのは?
谷田 青春高校です。それまでは全くお会いしたこともなかったので。青春高校でご一緒させてもらって「この人は別に作家いらないんじゃないか?」っていうくらい、自分で企画を考えられるし、考えた企画が面白いなと思いましたね。それにこんなにおしゃべりが面白いサラリーマンを初めて見ました(笑)佐久間さんはもちろんですけど、あの会議の作家は青春高校で初めてお会いした方ばかりなので、最初めちゃくちゃ怖かったんですよ。佐久間さんいて、大井さんいて、なかじまはじめさんいて。「うわ~、おもしろ軍団だ、怖~」って(笑)
深田 ホントですか!?谷田さん、一番楽しそうに佐久間さんの話に合いの手入れてません?(笑)
谷田 いや、合いの手とかはいけるんですよ。社交性もなくはない方だと思ってますし。でも、バラエティへのコンプレックスはありますから、最初はビビりまくりでしたよ。
深田 この菊野さんという方はTBSの社員さんですよね?
谷田 そうです。「バースデイ」とか「戦力外通告」のプロデューサーなんですけど、TBSのスポーツ系のドキュメント番組を確立された方ですね。昔は「ZONE」の演出をやられていたんですけど。
深田 あ~、「ZONE」の演出って相当凄い人ですね。そんな人がプレビューで泣くんですか?
谷田 そうなんですよ。戦力外通告では全ての選手のVTRで泣くんですよ。トライアウト合格の瞬間とか号泣なんですよ。
深田 それはすごいな~。スポーツ選手への愛情が強い人ってことですか?
谷田 それもありますけど、シンプルに人への愛情が強いんだと思います。そんな人だから「この人について行こう」と本気で思える人です。
深田 「ZONE」も「バースデイ」も「戦力外通告」も、脈々と流れる系譜みたいなものは感じますけど、言える範囲で、どういうところにこだわってるとかあります?
谷田 「家族を撮る」ということにはこだわってると思います。今でこそスポーツ選手のドキュメントで家族にも密着するって、普通になっているかもしれないですけど、菊野さんのチームがゴールデンで結果を出したから広がった気がします。スポーツ選手のドキュメントを女性の視聴者にも見てもらえているのは、やはり選手の奥さんにも密着していることが大きいですから。
深田 そうですよね~。TBSでいうと「プロ野球選手の妻たち」って、奥さん目線の番組にしたっていうのがすごい発想ですよね。ドラフト会議の特番も「お母さんありがとう」っていう目線にして、視聴率が一気に上がったって聞きますし。会議で“目線の大事さ”を語る時に色んな人が、あの番組を例に出して話してるの見ましたよ(笑)
谷田 確かに例として使いやすいですよね(笑)
深田 ディレクターの亀田さんはぼくも「シルシルミシル」でご一緒していたので存じ上げてます。
谷田 亀田さんはナナメ目線もありつつ、大衆に見てもらうための脳もある。おもしろナレーション自分で書けちゃうし、おばちゃんが知りたい情報にもちゃんと気を配れるという。
深田 ぼくはそこまで詳しくないですけど、噂によると亀田さんってすごいキッチリされてる人なんですよね?「シルシルミシル」でも、亀田さんはオフチェックの期日とかを絶対に守る、って聞いたことがあります。
谷田 時間とか仕事で約束したことは絶対に守る人だと思いますね。仕事人としての圧倒的なプライドがある感じがします。
深田 ぼくの話で恐縮ですけど、ぼくは「くりぃむナントカ」がゴールデンに上がったときに、入れてもらったのが放送作家デビューなんですけど、参加した初日の定例会議終わりに出た初の分科会が、作家の樅野さんと亀田さんの分科会だったんですよ。
谷田 初日でその2人は緊張しますね~(笑)
深田 そうですね(笑)厳しいことを言われたとかは全然なかったんですけど、雰囲気としては亀田さんはすごい怖かったですね(笑)
谷田 わかります(笑)
深田 亀田さんはゴリゴリのバラエティディレクターだと思いますけど、どうやって知り合ったんですか?
谷田 ぼくは数年間、田中経一さんとよくお仕事させてもらっていたので、田中さんのもとでよく仕事をされていた亀田さんともご一緒したんです。やっぱり田中さんの周りのディレクターは優秀な人が多かったですね。
深田 田中経一さんというのは、「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」「クイズミリオネア」など、数々の名番組を演出されてきた伝説のディレクターですよね。かなりの大御所ですけど、どこで出会ったんですか?
谷田 元々いたジーワンの僕の師匠が高瀬真尚さんという放送作家で、「行列のできる法律相談所」「なんでも鑑定団」「世界ふしぎ発見」「ウゴウゴルーガ」とか、超人気番組をやってきたレジェンドなんです。その人が田中さんと企画打ちをやる時に、ぼくがアシスタントみたいな感じで呼ばれたんですよ。30歳ぐらいの時だったかな。
深田 その2人の会議に呼ばれるって緊張しますね。
谷田 いや、僕はバラエティやってなかったので、田中さんのこと全然知らなかったんです。この会議がきっかけで田中さんから他の企画打ちにも呼んでいただけるようになりました。ぼくはバラエティ経験もないし、企画会議自体もそんなにやってきてなかったので、必死でたくさん企画を考えて田中さんに食らいついていきました。そしたら企画が2本同時に通って、番組に入れていただいた。という感じですね。
深田 チャンスをしっかりものにしたんですね。
コンスタントに更新されていて嬉しいです!自分は業種も違いますがアイディアを生み出す、今回なら目線を大切にするという部分がためになります。物語としてもシンプルにおもしろい!