

名前 (本名) | 八坂英敏 やさか ひでとし |
出身地 | 大分県 |
生年月日 | 1983年8月6日 |
主な担当番組 | – 和風総本家 – お願いランキング – 得する人損する人 など |
Q:ディレクターやプロデューサーにアピールしたいことは?
・日本史が好きで勉強しており江戸文化歴史検定も持っているので
歴史に強いです。
・ワンピースは考察本を買うほど読んでいます。
・ドラマ「相棒」も全シーズン観ています。
Q:今後の放送作家としての展望や人生の目標は?
・日本で唯一古文書を読める放送作家になり30年続く「誰もが知っている歴史番組」を作りたい。
・老後は地元の大分に戻り、歴史に関する本を執筆しながらフードコーディネーターの妻と本が沢山読めるカフェを開き本に囲まれて暮らすのが夢です。
深田 学生時代から歴史が好きだったんですか?何かきっかけはあります?
八坂 高校3年の時の日本史の先生ですね。どんなに生徒が寝ていようが淡々と授業をする先生だったんですけど、高3最後の授業に「今日は最後だから授業はいい、視聴覚室に来い」って言われてクラス全員で行ったんですよ。
そしたら「これを見ろ」って映像を流すんです。
それが「アウシュビッツの虐殺映像」。
女子がみんなキャーキャー言う中、止めずに40分間終了のチャイムが鳴るまで見せ続けて、最後に先生が一言「これが歴史だ」って。「何年に何が起きてとか、そんなことはどうでもいい。こんなひどい虐殺を人間が実際に起こしていたことを知ることで、未来に同じ過ちを起こさないようにするために歴史は勉強するもんなんだ」と。
深田 凄い先生ですね。
八坂 それがきっかけで歴史の見方が変わりましたね。
深田 そこから歴史の本を読むように?
八坂 本も読むようになりましたし、放送作家になってから仕事で歴史学者の取材なんかもするようになってもっと好きになりましたね。
「1000年近く前の常盤御前がどんな女性だったか?」を30分くらいコンコンと語るおじさんを見て「なに、この人、やべぇ!歴史学者ってすげぇ!」って。
深田 特に江戸が好きなんですよね?
八坂 そうですね、江戸時代の人間って純粋でそこが愛らしくて好きですね。特に好きな話がありまして、ペリーが来たときに幕府の人間がペリーを江戸城に案内するんですけどみんなペリーにビビっちゃって「靴脱いでください」とか言えないんですよ。それで幕府の人が職人さんに「今度ペリーが来るまでに靴履いたまま室内にあがれるるもの作って」って頼んで出来たのが室内スリッパなんです。
深田 え?そうなんですか!?
八坂 そういう、人間らしさを感じるエピソードが江戸時代は残っていて現代の人と変わらない心理的な部分を知るのが好きですね。
深田 最終的には歴史作家としてやっていきたいんですよね?
八坂 ”放送作家で一番歴史を面白く扱える作家”になりたいですね。歴史の本とかコラムを書きながら死ぬ、っていうのが夢です。歴史作家っておじいちゃんになっても出来ますし、なんなら年齢を重ねていけばいくほど深みが出て、パワーアップしますから。成長し続けられるし、楽しく年を取れるじゃないですか。
深田 そうですよね。60歳過ぎてからでもやれそうですもんね。
八坂 あと、これを言うのは失礼だと思うんですが、歴史の知識はあっても、それを面白おかしく書ける作家さんって少ないんです。僕が読む本もたいていは、難しくてクソ真面目な本ばかりですから。なので面白くて、知識も深い歴史本を書けるようになるのが目標ですね。それが書ける作家だと磯田道史さん、本郷和人さんっていう二大巨頭がいますけど、そこに放送作家じゃないとできない要素を加えて唯一無二の作家になって、新しい道を開拓していきたいです。
深田 そして今まさに、歴史の本を執筆中なんですよね?
八坂 はい、出版社の方から「放送作家として何か書いてくれませんか?」ってオファーが来まして、色々な企画を出したんですが、歴史の本の企画が通ったんですよ。なので今勉強しながら書いてるところですね。暇があれば歴史本を読みながら執筆しているので年内に出版できばいいなと思ってやってます。
深田 早くも夢叶いそうじゃないですか。